今日で東日本大震災から14年が経ちました。
当時、私はまだ早朝のキッチンで朝食の準備や夫のお弁当作りをしていました。同じ街に住む知人からの突然の電話で地震の発生を知り、慌ててテレビ(JSTV日本語衛星放送)をつけると、そこに映し出されたのは、津波が押し寄せる信じられない光景――。言葉を失い、ただ茫然とその映像を見ていました。その後は涙が止まらず動けませんでした。
日本は地震の多い国。南海トラフ地震も高い確率で発生すると言われていますが、国の防災対策は本当に万全なのでしょうか。政治家の皆さんには、無駄な支出ではなく、人命を守るための確実な対策にこそ、もっと力と予算を注いでほしいと強く願います。
阪神・淡路大震災を経て、建物の耐震基準は見直されましたが、東日本大震災で私たちは津波の恐ろしさを目の当たりにしました。沿岸地域への津波対策は、今後さらに強化されるべきではないでしょうか。
そして、まだ記憶に新しい能登半島地震。甚大な被害が出たにもかかわらず、国の対応は遅れ、今なお不便な生活を強いられている方々がいます。
「国の支援は、すぐには届かない。自分自身でも備えなければ、、、」――そう痛感せざるを得ません。日本にいる両親とも防災について話すことがありますが、いつ起こるかわからない災害への意識は、必ずしも高いとは言えないのが現実です(涙)でも言い続けるつもりです。
言うのは簡単だし、大きな地震を経験していない私が言うのは、とてもおこがましいのですが、震災の記憶を風化させることなく、一人ひとりができる備えを考え、行動に移していく、その意識と行動を未来を生きる世代へとつなげていくことが大切だと思います。
「東京消防庁による地震に対する10の備え」より引用
