学校のハーフターム(学期の中休み)に、湖水地方に小旅行に行きました。10年以上前に初めて秋の湖水地方を訪ねて以降、すっかりその美しさに魅了され、4度目の訪問です。
ウィンダミア湖遊覧やヒル・トップ、ワーズワースの邸宅など、主な観光スポットへは、最初の訪問時に行っているので、2度回目以降は専ら山歩きの我が家。ほとんどのフットパスは歩きやすく整備されていて、体力や天候などに合わせてトレッキング初級者から上級者まで楽しむことができます。
10年前に購入したこのポケットガイドがスマホのマップより断然便利!冊子の中身はアップできないので、もしご興味のある方は、こちらから掲載ルートをご覧ください。
私のおススメは、ライダル湖とグラスミア湖。
特にライダル湖周辺を1周する「Rydal Water」というコース(6.5㎞)は、アップダウンが少ないので、山歩き初心者やお子さん連れのファミリーも、絶景を楽しみながら余裕をもって歩けます。小さなお子さんも、途中にあるライダル洞窟探検を楽しんだり、湖畔で一休みしたりできるので飽きません。と、私たちも観光案内所の方から薦められて、その頃まだ幼児だった子どもと歩きました。途中でお昼休憩を取りながら半日かけて歩きましたが、子どもも全く疲れを見せず、美しい紅葉の中、山歩きを満喫しました。本当におススメです!
今回は最終日に「Rydal Water」コースを半分歩いた後、人気の町アンブルサイドへ続くフットパスを歩き、パブでランチをしました。10年前と同じ場所で同じポーズの写真を撮ったりしながら、のんびりと歩きました。3時間ほどの山歩きでしたので、滞在日程の短い方にもおススメです。(赤いルート)
別日には、ややアップダウンのあるコースにも挑戦したのですが、とにかく私だけついていくのがやっとで、日頃の運動不足を嫌というほど感じました。膝にきますねーーー😢元気に歳を重ねる為にも、脚の筋力を鍛えなくては、と心から誓いました。
宿泊したB&B(ウィンダミア)の玄関先の楓が美しく紅葉。ダイニングからも見えるので、朝食時の楽しみでした。
また、今回は子どもの希望もあり、車ではなく電車の旅にしました。イギリスあるあるで、帰りの電車がキャンセルになるハプニング。土曜午後でしたが、ウィンダミア駅の窓口はクローズしていて無人。振替電車の時刻や乗り換えなどをみんなで手分けして調べて調整し、事なきを得ました。
車にはない、こうしたハプニングも、子どもにとっては貴重な経験になったはず。と言いたいところですが、今や親以上にスマホを使いこなす子どもの方が大いに役に立ってくれました😅
最後に、湖水地方でよく見かける、この積み上げられた石について。これは、スレート(粘板石)と言われる石で、硬くて頑丈なので古くから建材として使用され、建物はもちろん、敷地や山々の区切りに使われてきました。上手に積み上げたスレートは何百年もの間、その役目を果たしていて、湖水地方の美しい風景に溶け込んでいます。見事ですよね。ちなみに、さきほどご紹介したライダル洞窟は、このスレートの採石場だった場所です。
湖水地方には、ゆる~く歩けるコースや短時間で歩けるコースが他にもたくさんあります。観光案内所に行けば、おススメのコースをいろいろと親切に教えてくれますよ。
なお、靴だけは、アウトドアやトレッキング用の靴を1足持参されることをおススメします。お天気の日でも足場がぬかるんでいたり、大きな水たまりを横切ったりする場所も多々あります。スニーカーがびしょ濡れになっている観光客をちらほら見かけましたので念のため。