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ナダル引退 小さい頃の教え(0本/1250本) 

とうとうナダルが引退。デビスカップ(男子国別対抗戦)で、スペインの敗退が昨日決定しました。(ちなみに「エースをねらえ!」の宗方コーチもデビスカップ出場経験ありという設定 😅)

ジョコビッチやフェデラーといったライバルからも、またアルカラスをはじめとする若い後輩からもリスペストされ、世界中に多くのファンがいる、スペインのスーパースター、ナダル。私もその一人。

ノースリーブ姿でムキムキの上腕が印象的なナダル、子どもの頃からフランスのラケットメーカー、バボラ社(Babolat)のラケットを使用し、15歳でプロに転向してからも同社のラケットを使用。プロの間に提供されたラケットは1250本。ナダルは、その1本も自分で壊すことはありませんでした。

私がナダル推しになったきっかけは、まさにこれなのです!バボラ社は、こんなバッグをナダルにプレゼント。

テニスの試合を見ていると、感情的になってラケットを地面にたたきつけて壊すプレーヤーを見かけることがあります。

昔初めてこのシーンを見た時は結構衝撃で、大勢の観客の前で無残に破壊されるラケットを見るたびに悲しい気持ちになっていました。試合を見ているたくさんの子ども達への影響も気になりました。ただ、テニスはメンタルのスポーツと言われるし、プロともなると、試合中の孤独やプレッシャーからくるストレスが半端ないから仕方ないんだろうなぁと思っていました。

そんな中、ラケットを破壊しない稀有なプレーヤー、ナダルが話題に上がるようになりました。既に数々のタイトルを獲得していたクレーキング(クレーコートにめっぽう強い!)、ナダル。どんな試合展開になろうが、一度もラケットを破壊したことがない。これはテニス界ではかなり珍しいこと。

そこには、小さい頃の教え自分自身の感情をコントロールする訓練があったようです。

マヨルカ島の小さな村で、4歳からテニスを始めたナダルは、コーチである叔父さんから「1本でもラケットを破壊したらコーチを辞める。世界にはラケットを持ちたくても持てない子どもがいる」と教えられた話は有名です。ナダルは、「テニスへの敬意と規律は叔父が教えてくれた」とも話しています。好きなテニスができる自分のことをとても幸運だと考え、インタビューでは感謝の言葉をいつも忘れません。ナダルの元来の性格もあると思いますが、こうした小さな頃の教えって本当に大切だとつくづく感じます。これはテニスに限ったことではないですが。

更に、ナダルは日頃からヨガや瞑想を取り入れ、自分の感情をコントロールするための訓練にも積極的。ご存じの方も多いと思いますが、ナダルは、試合前&試合中にたーくさんの独特のルーティンがあることでも有名です。ベンチに置くペットボトル2本のラベルの向きもいつも同じ、サーブを打つ前に左右の耳と鼻を忙しそうに触る姿も印象的。ナダル曰く、「迷信と言われようが、ルーティンは、安心感と自信を与えてくれる」そうです。試合中の揺れ動く感情をコントロールする上で、毎回同じルーティンをこなすことが大変有効であることは、ナダルの業績を見れば納得できます。

物を大切にする姿勢とルーティン、、、イチロー選手もそうですよね!

ちなみに、ナダルは、故郷のマヨルカ島にラファ・ナダルアカデミーというテニススクールを2016年に開校しており、今後は後進育成に力を注いでいくようです。

昨日の試合後のセレモニーでのスピーチも、謙虚で温かい人柄、故郷愛を感じられる素晴らしいものでした。本当にお疲れさまでした。テニスの素晴らしさを魅せてくれてありがとう!!

「獲得したタイトルや記録は、多くの人が知っているところではあるが、私はマヨルカ島の小さな村出身の良い人として記憶していてほしい」ラファエル・ナダル(デビスカップ試合後のスピーチより)

マヨルカ島は、我が家のお気に入りのホリデー先。観光地やリゾートエリアは賑やかですが、それらを除けば、自然豊かで素朴な島。ナダルは島のヒーローですね。